アニャちゃんの映画ザ・メニュー、ミッドサマーという感想見かけて、確かに…と思った。
すごく残酷で理不尽で破滅的なストーリー展開なのに鑑賞後の爽快感が半端なかった。
特にシェフのジュリアンは不快。
私はこの作品を完全にマーゴ(アニャ・テイラー=ジョイ)視点で観ていたからかもしれない。
ファイナルガールもので、そこまで爽快感を味わったことないんだけど、ラストシーンのマーゴの孤独はとてつもなく気持ち良かった。
シネマンドレイクさんの感想の通り、この映画を世界に対する復讐として観て、マーゴが最後の勝者のような気分になったのかも。
ミッドサマーは、個人的に自分が抑鬱状態だったときのことをリアルに思い出してしまい(映画内の設定と、私の体験のいくつかがとても近かった)自分の体験や感情と映画を切り離すことができず、鑑賞後しばらく、あの頃の悪夢と現実と映画が区別できないような感覚に陥ってフラフラだった。
かつ、あの映画が救いだという人の気持ちもとても理解できた。
でも一方、今の私は回復して、あの頃の私からかなり離れているので、強制的に戻されたような不快感もあった。
なのでミッドサマーは客観的にこうだとなかなか言えない。
ザ・メニューはそういうこともないし純粋に楽しめた。