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長文を書けるらしいので、先ほどTwitterでツリーにしていた映画の感想を一部再編して貼ってみる。タグとかどうなってるのかな。

 山野井泰史と垂直の世界」鑑賞。
・劇場版情熱大陸のような雰囲気ながら、淡々とした語り口や何気ないテロップの端々に「彼は普通の顔をしてもの凄いことをしているんだ」という凄味が伝わる。
・凍傷で中途半端に短くなった指の断面を映して「こいつが(岩に指をひっかけるとき)鬱陶しいんだよなぁ」というコメントを被せるなど、凄腕クライマーに文字通り肉迫していた。
・初期の撮影は1996年から始まったらしく、当時挑んでいた8000m峰(マカルー)での様子が映画の1つの山場になっている。夜中の山肌にぽつんと米粒のようなヘッドライトが光る映像など、よく撮ったなあ(+よく残していたなあ)と感心した。
・ちなみに長く住んでいた奥多摩から最近伊豆に引越したそうで、地元登山(というにはあまりに過酷)の映像も。あんな秘境が伊豆にもあったとは!
・同じく登山家である妻・妙子さんとの生活の様子も(外からどうこう評価するものではないけれど)いい感じだった。パンフレット内のインタビューで、(夫婦愛が云々…と)画一的な夫婦観に当てはめようとするインタビュー質問を全否定してて、そこもよかった。続

パンフレットのインタビューより引用:
「マラソンや駅伝の選手でゴールした後にぶっ倒れる人がいますけど、大自然の前ではああいうことはできないと思います。生命を維持したいという本能が先に立つので、夢だから是が非でもという衝動にはならない。頂上に着いたら倒れてもいいんだ!って思えたらいいんだけど、命がかかっていると、リミットを解除することは残念ながらできないんです」
こうした生存可能性への嗅覚が正確なところに、山野井さんの本質的な部分があるのではないかな。
三浦雄一郎さんくらいまで生き延びて欲しい。岡田准一さんのナレーションも違和感なくはまっていました。
        --感想おわり

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