『ヒッチャー』(1986、ロバート・ハーモン)
サイコスリラーのクラッシック、見た事なかったけどアマプラ見放題間もなく終了って出てきたので見た。
C.トーマス・ハウエルの演じる若者をルトガー・ハウアーの正体不明のヒッチハイカーが何人もの人を殺しながらどこまでもどこまでも追いかけてくるロードムービー&ホラー。
ルトガ・ハウアーの人というより幽鬼的な神出鬼没ぶりと粘着的な演技がひたすら怖くて、でも、その一方で多くの人が殺されるにも関わらず殺人場面は直接示されることはなく死体すらほとんど出てこない。主人公から見ると自分を執拗に追ってくる男がいて、自分の見ていないところでその男によって次々と人が殺され、その気になればいつでも自分を殺すこともできるであろうその男が姿を現してはまた消し付き纏い続ける、という悪夢的な状況となる。よくできたホラーだと思う。
でも、見方によっては、ゲイのストーカーによるホモフォビア的ホラーという解釈が成り立つ余地も十分にあって、そう考えると結構嫌な感じもするのでなかなか素直に絶賛するわけにもいかない困った作品だ。
(字幕版)ヒッチャー https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B0B7879ZKZ/ref=atv_dp_share_r_tw_016d2fad45864