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『真昼の暴動』(1947、ジュールズ・ダッシン)

刑務所脱獄もの。98分にいろんな要素が詰まっていてすごく面白かった。過密収容で一つの房に4人も5人も詰め込まれてる暑苦しさ。ヒューム・クローニンの看守長(?)マンジーの冷血漢ぶり。看守長側スパイを事故に見せかけて殺す場面の、音とアクションの精密な連動ぶり(怖い)。看守長が刑務所長を追い落として成り上がる政治的な駆け引き。

主人公(バート・ランカスター)の居る房に確か4人入っているんだけど、そこの壁に一枚の女の顔写真が貼ってある。でもよく見るとその女はよくできた人形のようで表情を欠いている。同房の各メンバーはこの一枚の写真を見て、それぞれが別の女のことを思い出しそれが回想シーンとして描かれる。こういうところ面白い。

最後は、暴動と脱獄シーン、アクションが良くて素晴らしい。

ジュールズ・ダッシンは後の赤狩りの時期にブラックリストに乗せられて、米国を離れて欧州で映画を撮った人。あと、リチャード・ウィドマークの『街の野獣』を撮った人です。

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