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『冬の旅』(1985、アニエス・ヴァルダ)

アマプラに出ているのに気づいて観た。
装飾的な映像美とは対極にある冬の凍りついたような畑や葉の落ち切った木の細くて刺々しい枝とかほとんど晴れることのない天気とか、映画全体が持ってる触覚に触れてくるようなざらっとした感じが好きだな。劇場で見たらもっと良かっただろうなと思うポイント。

あまり防寒の役に立ちそうにないペラペラの赤黒の模様入りのテントとリュックを背負って特にこれという目的もなさそうに彷徨う若い女に、時々壁と屋根のある寝床と飯を善意で提供する人が現れるが、なぜかそれらと共に労働が一緒に与えられる。でも労働が続かない彼女は間もなく追い出されるか自分からどこかへ行ってしまう。という展開が繰り返される。そこで感じるザワザワした感じをどう捉えたらいいのか。

あと、あのブーツとか、手首に巻いていた皮のベルトとか、
気になるポイントはいろいろある。また観たい。

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