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『戸田家の兄妹』(1941, 小津安二郎)

小津の戦時中の作品。老いた母親が、成人した子どもたちの家庭を転々とたらい回しにされるという、『東京物語』の原型みたいな作品だった。後期と違って思いがけないところでカメラが動き出すのでゾワっとなる。
兄弟たち母親への冷たい仕打ちの防波堤になるのが末妹の高峰三枝子で段々自立心が芽生えていくところがいいし可愛い。後期の小津が娘を嫁にやる心配をする話ばかり(だけど面白い)なのを先に見ているので、これを見ると最後のオチが妙に新鮮で面白い。

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