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「シネマの男 父なき時代のファーザーシップ」第22回は、古田新太と松坂桃李が共演した『空白』を取り上げています。
突然の交通事故で娘を失い、タガの外れていく父親。もともと横暴な面のある彼の目につきやすい「暴力」性はやがて、周囲で起こってくるより厄介で根の深いさまざまな「暴力」の中で、むしろ小さな嵐のように見えてきます。→
forbesjapan.com/articles/detai

古田新太、なかなか迫力のあるブチギレ親父を熱演していますが、何というか古田さん自身の元々の人の良さみたいなものが、たまーに台詞の端っこに出ている。それに気づくと、キレててもあまり怖くない(笑)。
少し不器用で鬱屈を抱えていて、しかし真面目に頑張ろうとはしている、どこにでもいそうな普通の青年を見事に演じ切った松坂桃李は、改めて優れた俳優さんだなと思いました。

次回は『赤ちゃんに乾杯!』(コリーヌ・セロー監督、1985)を取り上げます。独身の三人の男が突然現れた赤ん坊の世話にてんてこまいとなるコメディで、ハリウッドでリメイクされているヒット作。11月18日(土)更新です。

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