若いひとはぜんぜん知らないみたいなので驚くが、ヒガシというひとはあまり苦労をしないできたひとで、井ノ原というひとはジャニーズ所属でレギュラー番組を持っていたら結婚できないとされた人権無視みたいな時代に戦い抜いたひとなので、記者会見に出ても二人の温度差はもともとかなり違う。

木村の工藤との結婚は2000年のことだが、井ノ原の恋愛がスクープされたのはその2年前で、それから7年間彼は屈しなかった。

そういう人権番外地みたいなところで、人権とか人間の尊厳というものを捨てようとしなかったので、NHKも朝のニュースワイドの司会に起用したと当時見られていた。

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もともと、V6は井ノ原の恋愛ぐらいから事務所内で異色の存在になっていて、ジャニーに反抗的で社長の意見を通さなかったことで知られる坂本、宮沢りえと結ばれた森田、TOBEに移った三宅、肉体派・演技派俳優となって潰されないようになった岡田、グルメタレントになった長野と、みんなジャニーズから切られてもなんとかなろうとしていたかんじが露骨であった。

それで、社内で一番の革新的な存在というか、自己の尊厳を保とうとしたアイドルたちが2021年に解散したので、そのころから崩壊の序曲が大きな音を立てだしていた。

TOKIOの長瀬も脱退発表が2020年で、2021年に正式脱退なので、そのころからそういうムードは確実にあった。
これで滝沢が抜けたら、あとに着いていくタレントが現れるし、育成能力があるスタッフが大幅に減るので、ガタガタッていくなというかんじであった。

それで昨年辞任が発表されたので、というかんじである。

滝沢氏を聖人ともなんとも思っていないが、それまでのジャニーズっぽくないタレントを作ろうとして、平均身長が180センチ近いユニットを作ったことは驚くべきことなのである(それまでのジャニーズからしたら)。

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