私に受容体が無いタイプの演劇だったので「つまらない訳じゃないが、どう楽しめば良いのか分からんな……」と思ってしまった。ら、パンフの役者座談会で「哲学的にも視覚的にも楽しめる舞台」と言ってたのでそういう感じか、と。成河さんの馬がすごく馬だったのと、こにたんのナルシスト馬がたいへん美しくて良かった。橇や競馬のシーンも楽しかったし舞台装置も好き。
あとパンフの、堀江新二さんによるロシア演劇についてのコラムと、亀山郁夫さんと白井監督のロシア文学についての特別対談が興味深く、なるほどな……ってなった。ほんとはこの「なるほどな……」のあたりを芝居から受けとれたら良かったんだろうけど、わたしの感性は貧弱でごめんってなった。