Mastodonの全文検索について、ちょっと整理しておくね。
■ Mastodon v4.1.xまで
・Mastodonはもともと全文検索に対応している
・自分の投稿と、お気に入りした他人の投稿など、過去を振り返るための検索しか許可されていなかった
・Elasticsearchという外部サービスを設置する必要があり、設置・運用の難しさ、コストの関係で、設置していないサーバが多い
■ Mastodon v4.2 以降
・自分のアカウントについて、全文検索の対象にする許可ができるようになる
・検索のオプション機能(期間指定など)が拡充される
・Elasticsearchが必要(構成要件はこれまでと一緒)
・Mastodon v4.1.x以前や、互換性のないMisskeyの投稿などは、全文検索の対象にならない
■ 注意点
『Mastodonが全文検索をサポートする』という理解は誤りで、検索範囲がこれまでより広くなって実用的になるということ。
サーバ運営者が全文検索をサポートするコストや技術的要件は従来と変わらないので、急にあちこちのサーバで検索できるようになるわけではない。
例えばmstdn.jpやPawooは全文検索をサポートしていない。Pawooはコスト削減のために提供中止した。
@noellabo ダジャレを検出しました(検出ワード: ヨウ, イッショ, シャ, ヨウ)
@noellabo ダジャレを検出しました(検出ワード: シテイ)
@noellabo
今回のMastodonの横断的全文検索の拡充、ActivityPub対応を表明してるThreadsがどういう形で実装してくるのかも少し気になりますね…。(本当にActivityPub互換対応するのかどうかまだなんともだけど)
もう少し補足しておきましょう。
Mastodon v4.2 以降では、アカウントの属性にindexableが追加されます。
ActivityPubのActorの属性としても公開され、リモートサーバから認識されます。
indexableは、
検索結果に公開投稿を含める(Include public posts in search results)指定で、
公開投稿はマストドンの検索結果に表示される場合があります。また、あなたの投稿にリアクションしたことのある人は、関係なく投稿を検索できる可能性があります。(Your public posts may appear in search results on Mastodon. People who have interacted with your posts may be able to search them regardless.)
というものです。
自分の所属サーバが全文検索に対応していなくても、リモートの全文検索が可能なサーバから、この指定を参照して検索が行われます。
重要な指定・宣言となります。
この指定についてはFedibirdも対応します。
また、Pixelfedも(まだ全文検索未対応ですが)この属性をサポートします。