今年も観測史上最も暑い年、気候適応資金が不足(#COP29) – Nobuyuki Kokai
11月7日、国連環境計画(UNEP)は、気候変動による被害を抑えるための先進国から途上国への気候適応資金は280億ドル(2022年)となり、前年比の増加額は60億ドルで過去最大とする報告書(Adaptation Gap Report 2024)を発表しました。ただ、2021年の国連気候変動会議(COP26)で決めた、25年までに380億ドルに増やすという目標には届いていません。今年、世界の平均気温が産業革命前と比べ初めて1.5度以上高くなり、観測史上最も暑い年となることが確実です。しかし、次期トランプ米大統領によりパリ協定からの再離脱や環境投資の大転換も予想され、2030年の温室効果ガス削減目標の達成が困難になることが懸念されています。