SFホラー映画「遊星からの物体X」と原作「影が行く」 – Nobuyuki Kokai
1982年映画「遊星からの物体X」は、1951年の映画「遊星よりの物体X」のリメイクというよりも、原作となったジョン・W・キャンベルによる1938年の短編小説「影が行く」の忠実な映像化となっています。「通信機能が麻痺してしまった南極越冬基地」という閉鎖空間において、「誰が人間ではないのか、自分が獲り込まれたのかすらも分からない緊迫した状況下における、隊員達の心理状態と難局を打開しようとする姿」を描いています。原作と大きく異なる部分は「物体の形状」「登場人数」「物体を退治する方法」などです。ジョン・カーペンター監督による名作SFホラー映画です。