映画『異国日記』観たよ(あまり好きじゃなかったよの話)
う〜ん……原作のどんな側面をピックアップするか、となったときのチョイスが、わたしの感じる『異国日記』の好きなところと異なる、と言う感じ。この映画はグリーフワークとしての側面が強くて、それ自体は脚色として悪いとは思わないんだけど、わたしはあんまり好きじゃなかった。
たとえば、映画に出てくるキャラクターとシーンはあっても、森本さんの医大入試の性差別への強い怒り、槙生ちゃんがそれを知った時のエンパシー、あるいは森さんが恋人と別れることになったマイクロアグレッション、恋愛的に好きでは無くても性的には惹かれる槙生ちゃんの笠町くんへの感情、そういうのが拾われなかったことがとても物足りなかったな。