『主人公』観たときの感想掘り起こしてきたので置いておきます!
「昔から男が好きだ」「自分が好きなものに嘘を付きたくない」と言うのに「俺はゲイじゃない」と鼻で笑っていた、周囲の反応を恐れてそうせざるを得なかった同性愛者の池田勇次郎が、自らのセクシュアリティに戸惑いながらも、考えながら「今は男が好き」という答えに辿り着いた濱口大介の「理解されたい」という願いに感化され、自らの意思でカムアウトして「絶対幸せになる」と宣言したのはかなりよかったなあ。
まあ勇次郎がちょいちょいデリカシーなくて最後なんの打ち合わせもなく大介を前に連れ出して付き合ってる宣言したのは「それ事前の合意あった?!」と思わなくはなかったし、「エッチもしました」とかあんまりにも赤裸々に話すからギョッとしたりもしましたが。大介のもともとの性的指向の自認がゲイではなかったことで偏見が少なかったこと、かつ理解されたいという願いの持ち主だったから大事には至らなかったかもだけどあれもアウティングだよ……ということは肝に銘じておきたいよね。
でも勇次郎はずっと性的指向としてゲイであることを自認していた子で、そういう子が「深い理由まで考えない」って言ってたのもよかったな。なにか理由があってゲイになったのではなく、元々そういうものなんだと言ってくれたので。