昨日妹と一緒に東京国立博物館で開催中の「特別展古代メキシコ」に行って来ました。
製鉄が行われなかったため、基本的に石の加工品がほとんどだったのですが、デフォルメの方向性が好きなのでとても楽しめました。
ティオティワカン、マヤ、アステカと時代と地域別に展示されていたのですが、ティオティワカンは表音文字が残っていないせいなのか、王様の名前がよくわからなくて、研究者が番号で呼んでいるんですよね。
古代メキシコというと人身供犠のある野蛮な文化という、スペイン人が侵略した時と同じ感想が今もずっとあると思うのですが、文化を丁寧に見ていくと、自然の法則というか大きなエントロピーの一環として供犠が組み込まれていたんだなという感じがします。まあエントロピーというと感覚的にすぎるけど、地図を見るともっと現実的に、狭い土地柄ゆえ限られている資源のコントロールですよね(飢饉の時に子供を大量に捧げている記録がある)。
現代でも行われていたら言語道断ですが、古代の異文化については一概に「野蛮」という切り捨てをするのは文化相対性に反するというか、戦争もその場で武器で相手を殺すのではなく、捕獲してから神に捧げるという方式でやっていた彼らと、大量殺戮兵器で侵略し人々を奴隷化したスペイン人とどっちが野蛮なのか?という話でもあると思います。

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「神」と「宗教」がどれだけ重い世界なのかという前提もあるよね。
まあ良い社会とは全然言わね〜ですけど…

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