イーフー・トゥアン『空間の経験』読了。
わたし達が空間をどのように捉えているか、その「感じ」を古今東西の例を羅列して言葉に置き換えた本。
普段感じていることを書いているので新しい驚きはなく、言葉が持って回った言い回しなので痛快さもなく、「そう言われれば、そうかもなあ」ともやもやな読み心地。
だって、出だしがこんな感じですよ。
“「空間(スペース)」と「場所(プレイス)」は、ごくありふれた普通の経験を表示する、誰でも知っている言葉である。〈略〉場所すなわち安全性であり、空間すなわち自由性である。つまり、われわれは場所に対しては愛着を持ち、空間に対しては憧れを抱いているのである。”
でも、まあ、広い・狭い、大きい・小さい、高い・低い、密集・虚ろ、遠い・近い、言語化してこなかったその「感じ」が言葉になったので、読んでよかったのかな。あんまり理解できてないけれど。
#読書
図資料も細く載せてくださっているのですが、何が何やらか。