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『きみの色』を見た。
主人公は長崎のミッション・スクールの寮生で、バンドを結成して文化祭で演奏する、という話なのですが、それはあくまで作品のアウトラインであって主題ではないと言いますか、描かれているのは善性のアトモスフィアです。
作中、木造家屋の床に蝋燭を置いてバレエを踊る場面があって、わたしはすごく怖かったんですが、それを怖いと思わない人たちで構成されていると言いますか、怖いことの起こらない世界の話です。
善きもの、綺麗なもの、輝くもの、敢えて上澄みだけを掬いとって繊細に構築されています。
わたしはあそこにはいないなあ、と分厚い膜を通して見上げている気分でした。

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