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『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』を見た。
滅茶苦茶楽しくて怖かった。
アポロ1号の打ち上げ失敗や長引くベトナム戦争で、国民の関心を失い、続行に暗雲が立ち込めるアポロ計画。
アポロ11号打ち上げに無事予算を付けるため、ほぼ詐欺師の広報担当者を採用する、という話。
ゴリゴリに60年代末のアメリカで楽しかった。ちゃんとピンヒールを映してくれたので、満足度が高い。
企業と提携し、ロビイング活動をし、テレビのインタビューを取り付けと、あの手この手で広報に励むのですが、あることないことないことをテンポよく立板に水で喋りまくるので、見ていて気持ちいいです。
最初は対立していた現場責任者と広報担当者ですが、次第に相手を認めていき、という流れなのですが、広報担当者が無茶を通し過ぎて、PRも大切だよねという気持ちになり切れないところが楽しかった。

で、楽しく見ていたら、アポロ計画月面着陸捏造説がスッと差し込まれてきまして。
映画の着地点が途端に分からなくなるんですよね。
それどころか、映画が現実に侵食してくる心地がして、胃がぞわぞわとなりました。

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