洋楽を嗜むのも、洋酒を味わうのも、洋食をつまむのも、都市生活者の空虚さの演出なんですよ。やりたくてやってるわけではないんですよ。であるならば、虚しいことをしてるんだから、そこはちゃんと虚しさに苦しんでおけよ。気が利いてる風を気取ってんじゃねえよ、洒落臭え。
あと、ちょいちょい挟まる「女の子たちと寝た」がでたん余計なんだよ。その過剰な性欲は本意でないって言いたいんしょ、だったらちゃんと苦しめよ。“女の子”“たち”って何だよ、気色悪ぃ。都合良く自分から去ってくれる女の子たちばかりですね。引き摺れよ、関係性の築けなさを表したいにしろ。
村上春樹の主要登場人物、思考・行動と自我が乖離しているというか、自分の思ったこと・やったことなのに、他人事感がすげーんだよな。その寂しさが多分味なんだと思うんだけど、透かしやがってと腹は立つんだわ。