『ゴジラ-1.0』を見た。
終戦直後のいかにもな湿っぽい人間ドラマがかったるいのですが、ひよひよした髪型の博士がわりと出ずっぱりなので、かったるさは緩和されています。
丸めた説明をすると、戦争帰りの男がゴジラのおかげでスッキリする話なのですが、いやさ、そこはさ、スッキリしちゃダメなんじゃないかな。
高層化するビルに合わせて訳の分からんサイズになっていたゴジラですが、舞台を1946年(だよね?)とすることで、ギリギリ人間と目の合う大きさとなっており、そこはとても良かったです。
しかし、見せたい絵を優先するあまり、ゴジラの動きが生き物として意味の分からない動きになっていました。
伊福部昭の、いわゆるゴジラマーチが、人間側の行動ターンで流れてるのは、良かったです。
ゴジラが、お日様の出てる時間帯で暴れてるのも、良かったです。
VFXのクオリティは高く総体的にはまあ良かったんじゃないのといった感じですが、根本的な価値観が合わない感じでした。