小川進『QRコードの奇跡』読了。
とても面白かった。技術開発史、楽しい♪
こういう課題があり、こういう技術を開発し、こういう問題が起き、こういう風に対処して、こういう需要に、こういう風に転用してと、すっきり整理整頓して書かれていて、分かりやすい!
QRコードの前身のNDコードの開発のくだりで、バーコードリーダーの開発以前に、バーコードを印刷するプリンタとか紙やインクの開発からして難題で、そういうのは全く思い至ったなかったので、読んでてワクワクした(バーコードの印刷問題自体は本題ではないので、わりとサックリと流されています)。
バーコードリーダーの開発にしても、案内担当者の目を盗んで部品を解体したと、それ書いて大丈夫なの?というのがあっさり書いてあって面白かったです。
わりに話がサクサク進んでいくので、読んでいて楽しいです。
QRコードとは何ぞやというのは、中日新聞のこの記事が分かりやすいです。ていうか、この記事を読んだから、この本を読もうと思ったわけでして。
https://static.chunichi.co.jp/chunichi/pages/feature/science/galois_field_in_auto_factory.html