しばらく前の話。授業終わりに学生さんが夏休みに帰省した時のことを教えてくれた。実家の近くに男の人がラッパを吹いてる金の銅像が鎮座する建物があり、昔からよく見ていたけど何の施設なのかわからなかったのだけど、それがモルモン教の日本本部だとわかりました、とのこと。前期で読んだAiAの学びがいかされている…!そしてわざわざ教えてくれたのも嬉しい。AiAに出てくるテーマは、エイズに限らず決して今の私たちにとっても遠いことではないと思って授業やっていたけど、こういう身近な発見につながると選んでよかったなと思う。悪い勧誘はないと思うから今度パンフレットでももらっておいでと伝えた。たぶん作中で紹介されるモルモン教の歴史そのままが書かれていると思うし、クシュナーの宗教や信仰というものに対する誠実さもそこから感じられるはずなので。
ちなみにこの学生さんからはチャーチルのダブルビルの感想も聞いた。What if...が面白かったとのことで、つい私は良くないと思ったと即返してしまう…。ああいうキューブ的な舞台美術はイギリスでは良くあるのですか?と尋ねられ(去年のスティーヴンス版『桜の園』も観たらしい)、確かに、と考える。ずいぶん前に『チャイメリカ』とかエズ・デヴリンの美術でも似たものを見た記憶があり、イギリス演劇的流行りなのかも?と話したり。ちなみに舞台上のプロジェクションはどうやら世田パブでの上演の方が良かったっぽい。森ノ宮はまじで見えんかった。