Lucy & Friends
Lucy McCormickの新作。過去作と違って今回はキャバレーショー的な作品でした。パンデミックで予算もないし共演者は作品を降りるし…しょうがないからソロパフォーマンスやるのでついてはお客さんには私と友達になって作品を手伝って欲しい!みたいな導入。もちろんそんな微笑ましいわけはなくw
ポールダンス(?)ありポルノありシングアロングあり猫ちゃん(?)あり、一方で観客にナレーションを読ませたり小道具持ってこさせたり、大変のびのびとしたパフォーマンスw もちろん過激な場面も少なからずあるのだけど、マコーミックの客いじりの技術と持ち前の人懐こさがしっかりまとめ上げてる。マコーミックのユーモアで私が好きなのは、急発進急ブレーキ的な間の取り方と、(たぶん専門的に学んだと思われる)フェミクィアイシューのランティングの勢いとロジカルさ。ナラティブのしっかりしたPost Popularの方が作風の好みではあれど、今作もここは十分堪能できました。

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あと、流れで参加したポストトークも面白かった。自身の作品製作を'scripting courage'と表現するのがなるほどと思ったし、後半は観客と今のアーツカウンシルの現状についての意見交換的になっててそれも興味深かった。
おそらく関係者の方の話で、10年くらい前にイングランド北部の小劇場が予算削減で廃止に追い込まれ、その地域のアーティストが活動の場を求めてロンドンに移ったのに、それが今になって地方活性化のために北部へ移れという方針転換となっているのがとても理不尽だと。
マコーミック、NTの嵐が丘で主演して、来年もグローブ座のタイタスに出演で、メジャー路線での活躍が華々しいですが、個人での作品もこれからもめちゃくちゃ期待です。

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