Not Now David Irelandの短編二人芝居。ベルファストを舞台に、RADAのオーディションを控えるマシューがリチャード三世の課題を練習しているところにおじのレイが口を出してきて…というつかみはすごく面白くて、全体的にも悪くはないけど、ちょいちょい引っかかるところも。
北アイルランド問題とセクシュアリティ(戯曲読み返すと男性性コンプレックスと言う方が正しいかも)の2つのテーマで前後半が割れていた気がする。個人的には、両者を関連付けるのかなと期待があったのだけど、それぞれの登場人物の個別の問題として終わってしまった感じ。別にこれでもだめじゃないんだけど、テーマの扱いとしてはちょっとマッチョだなとは思う。
あと、父親の葬式の設定どうなったんだ?とか、RADAのオーディションに当日ベルファストから向かうのはひやひやするなとか細かい設定が地味に気になったり。惜しいところが多い作品かも。
私のスーパーバイザーの一人はベルファスト⇔バーミンガムで通勤をしていたのでまぁ行けるんだろうなとは思ったけど、今年の各地空港のカオスっぷりを見てると、国内線だからとか言ってないで今すぐ出発するんだ!と思ってしまって…。
シェイクスピア(と俳優)と北アイルランド問題のテーマに絞って一時間の作品として観たかったかも。ベルファストの訛りでリチャード三世練習してるのとかはすごく面白かったんだよな。