「美しい生活」にずっと憧れていた。整えられた部屋、本棚、後付けとはいえクロゼットを入れ、安物とはいえソファを入れた時はまだそうできると思っていた。でも実際は、ものが見えていないとないものとして扱う性質のために、美しくない生活しなできない。工作の資材や衣服、本は常にむきだしでそのまま。収めるときはしばらくの別れ(期限は次に見つける時まで)。それはわたしの、精神と一致していると思える。常に複数のアプリケーションが立ち上がっているために処理速度が異常に遅くなる、薬で調整してもその場しのぎで根本的な解決には至らない。全部捨てるか、全部残すかしか選べない。料理や洗濯は指先がゾッとするので触っても平気なものが限られていて、やる時はやるけれど、多分他人よりぐずぐずしてためらいがち。いろんないらないものが洗い出せず、そのままになっている。そろそろ疲れたと思う。だけど見えなくなってしまったらまた、不安が強くなり別のものを手に入れるだろう。薬のおかげで自分を俯瞰できる時間は、絶望と言っても言い過ぎではない。わかってほしいとは思わない。そっとしておいてほしい。でも、わたしの言葉は多分通じない。