思春期が小さかった頃、映画に行きたがっていた。行ったらパンフレットを買うことにしてるんだけど、ガラスケースに並べられたグッズをとにかく欲しがった。買ったらそれはおさまった。あんまりグッズを大事にはしなかった。その気持ちはすごくわかる。わたしは買ってもらえなかったし、観たい映画には連れて行ってもらえなかった。それに映画を楽しめるような落ち着きのある子供ではなかった。多動というか、脳内の多動で疲れるし飽きるしのめり込んだら止められない。だからすごく疲れて、好きじゃなかったし、今でもホラーとかなら我慢はできるけれど……思春期は映画は楽しんでいたけど、映画じゃなくて、『映画館に行くこと』『グッズを買うこと』がすごく楽しかったのだと思う。古いガラスケースにまばらに並んでいたグッズ。数も種類もないし割高でそんなにキャラを再現してたとは思わないけど、持ってた!買ったことある!が少しでも蓄積されたなら、それはそれでわたしはいいと思っている。まあ限度はありますが……