"映画批評の世界において、ジャンルのひとつとしての「メロドラマ」は、通俗的で大仰な愛のドラマというネガティブなイメージとは異なる次元で扱われていて、アルモドバルを語る上で1950年代に傑作を連発したメロドラマの巨匠であるダグラス・サーク監督が引き合いに出されることがある。ここで深入りはできないのだけれど、ダグラス・サークはメロドラマを次のように定義する。「メロドラマは、宗教やギリシャ悲劇の世俗化した形態であり、紋切り型の中に、人間本来の根源的な様相を浮き彫りにするものだ」" https://ashita.biglobe.co.jp/entry/column/yatabeyoshihiko/venicefilmfestival