"たとえば日本国憲法公布の報が記された新聞を読みふける橋の下の老女。あるいは、六法全書を手に未来へ夢燃やす寅子のそばで、物思いにふけながらまた歩き出す着物の女性。彼女たちに、役名なんてものはないのかもしれない。だけど、ちゃんと人生があることが伝わってくる。 中でも心震えるのは、少女たちの描き方です。いつも寅子とすれ違う、胸元に風呂敷包みを抱えた女の子。寅子の怒りの『モン・パパ』に乗って席を立ち上がろうとすると、隣の母親にたしなめられる女の子。名もなき彼女たちもまたどこか抑圧を受けているように見えます" https://mi-mollet.com/articles/-/48127 #虎に翼