"「小型無人機は低空で飛行しレーダーに探知されにくいため、発見が遅れ、警報などで住民に危険を知らせることが難しい。すると避難が遅れ、巻き添えによる被害が拡大してしまうこともある」
兵士の命を危険にさらすことなく遠隔操作で攻撃できるため、結果的に攻撃の敷居を下げる危険もあるという。しかし現状では無人機の輸出や使用方法などに関する国際的な規制はなく、無人機の軍事利用が歯止めなく拡散していると警鐘を鳴らす。
「小型無人機は安価なため誰でも入手でき、『貧者の空軍』とも呼ばれている。今はさまざまな武装組織が銃と同じようなレベルで小型無人機を保有するようになっている。そこから戦争が拡大したり、被害が拡大するということは当然考えられる」
無人機が変容させる戦争の実態。それは今後、戦争の危機に直面した時、世界の指導者たちの決定に影響を及ぼすかもしれない。その重大性を認識し、将来の危機を防ぐための国際的な議論が求められている"
https://www3.nhk.or.jp/news/special/international_news_navi/articles/feature/2024/03/19/38115.html