"2019年に発表された研究によれば、新たに緑化したスペースが健康効果などのメリットをもたらすとしても、地元の低所得者層がそれを享受できるような対策を講じない限り、こうした高架橋緑化事業は、格差を拡大する可能性があるという。地価や賃料が上昇し、昔ながらの住民が経済的に立ち行かなくなり、転居を余儀なくされることがあるのだ。都市計画専門家はこうした現象を「グリーン・ジェントリフィケーション」と呼ぶ。低所得者層が暮らす地域の緑化が進んで住みやすくなると、富裕層が移り住んで高級住宅地と化してしまう現象で、廃線跡地を緑道として再開発した米シカゴの「ザ・606」などがその例だろう"
https://courrier.jp/news/archives/340886/