https://x.com/arcprize/status/1870169260850573333
本当にじわじわくるグラフだな。確かに、右肩上がりですごく綺麗な推論時間スケーリング則。ただし片対数グラフ。そう、片対数なんだよ。
つまり、思考に数日かけると人間の88%の能力を発現するAIは、さらに数年かけても90%にいくかいかないかだし、100%に到達するのは人類が滅びた後、みたいなスケール感覚なのよね。
https://arcprize.org/arc-agi-pub
https://x.com/Mnestick/status/1870198659821842435
o3が50万円かけて解いた問題、こんなんらしいんですよね。ベンチマークだからというのは百も承知だけど、こんな問題、人間なら一瞬…とはいかずともちょっと何分か考えたら分かることだし、LLMに何時間か何日かしらんがかけて、無理に解かせる必要性を全く感じないわね。こんな問題、言語化して解く系の問題じゃないだろうと。
直感で法則みつけて、その直感が合ってるのか検証するタイプの問題で、LLMにとって明らかに苦手な問題だしなぁ。
https://x.com/optozorax/status/1870332502847476005
お、o3は実際、こっちの解を提出して間違い判定を食らったのか。
うん、o3くんが正しいと思うよ私もw
しかしなー、とにかく、ARC-AGIの問題、IQテストにも満たない、子供向けの塗り絵レベルの問題集で、こんなの人間なら時間かければ誰でも解けるよね。
平均的な人間なら75%しか解けないと言われてるのは何なんだろう。グラフではAvg. Mturkerが75%くらいの正答率になってるけど、これってAmazon Mechanical Turkという人力でマイクロタスクをやってもらうクラウドソーシングサービスで得られる、平均的な解答品質という意味で、これを平均的な人間の能力と見做すのは流石に無い。
これをAGIがどうとかの評価基準にするのは、やっぱり馬鹿げてる。しかも、推論時間スケーリング準拠だから、数時間とかのオーダーで時間かけて、解けたからAGI?いやいや、と。 [参照]
これに関して、こんなポストを見かけた。
https://x.com/NielsRogge/status/1870393141507108999
https://x.com/NielsRogge/status/1870455685131145350
ちょっと出所が分からないんだけど、o3 high(tuned)というのは、ARC-AGIの公開問題の75%をデータセットとして学習したもの、ということらしい。
これで本当に、「今のところ人間にしかできない、抽象化と論理的思考ができる」という、汎化性能の達成を評価出来ていると言えるのか、というこの人の疑問に私も同意だな。
https://x.com/mikeknoop/status/1870583471892226343
メモの原文は今のところ見つけられなかったが、ARC Prizeの中の人による言及をみつけた。
曰く、「それはまあ、そういうもんやで」とのこと。
ARC Prizeがやるべきだったことって、テスト直後に「OpenAIさんのモデルがこのたびSOTAを達成しました、おめでとう」と言う以外にないと思うんだが。
OpenAIからの、モデル名を伏せるか、結果公表を待ってくれ、みたいな依頼を飲んだことは明確で、こんなことすると評価プログラムの公平性に疑義を付けざるを得なくなるんよな。