露出があり「なんとなくよさそう」というイメージを喚起しやすく、そうした「現職の実績」に無痛分娩だの何だのというオプションをつけることでプラスであるかのようにみせやすい現職に対し、公約を一からすべて並べて見せる必要があり、かつそれをわかりやすく伝えなければ届かない新人は大変なんだ……ということを痛感する、というのが第一印象。

小池百合子の公約など実現されないはりぼてであり、何かを実現したかのように見せかけてみればそれは定義を変えただけであるなど、蓋を開けてみれば「噓」「詐術」ではないかと思うものばかり。

蓮舫の公約は、そこを直接的に否定するものではないが、それを踏まえたもの(もっといえば狙ったもの)であり、自分はちゃんとしますという内容になっているのだと思う。

今回の会見で、蓮舫は、小池百合子が実績として挙げた財政の数字には裏付けのない数字があるとして、都知事になったらそういうところもちゃんと開けるという話をした。それは必要な指摘だと思う(ただ本来であれば、蓮舫といういち候補者でなく報道の仕事ではないのかと思うが)。

ただ、この公約やこの記者公開をパッと見たときに、「なんとなく現職でいいんじゃないか」と思っているひとや、「子育てにはやさしいよゆりこは」的にとらえているひと、小池都政を積極的/消極的ににいいと思っているひとには、そのよさがなかなか伝わりにくいんじゃないかという印象を受けた。

どうしても総花的でふわっとしているように見えるというか。
あと、(デジタル化の意味の)DXとかリスキリングとかのふわっとワードも正直印象がよくなかった(私にはね)。

総合的に指摘し改めると言わざるを得ないぐらい、小池都政にはそれだけ多くの問題があって、それらをちゃんとやるよって言ってるんだと思うし、それは、小池都政NOと思っているひとはきっとくみ取れるのだと思うのだけど。

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蓮舫の7つの公約というのは、7つのカテゴリのなかにいろいろな「これをやります」が詰まっているのだと理解した。
けど、キャッチーに伝わりやすいのってその「これをやります」のところだったりするじゃん。小池百合子の7つのゼロみたいな。

小池百合子と言ってることのレイヤーが違ってことか。
蓮舫の公約では「これをやります」が小項目のなかの小さい文字になるけど、小池百合子はそこを大見出しででかフォントで書ける、みたいな。

そういうところから戦わなければならないというのがしんどいな……ということを、つくづく思った。

蓮舫に勝ってほしいんだ、本当に心から。

ということで、ざっくり見た、非東京都民の感想。敬称略。

「7つの公約」じゃなくて「7つの約束」か。

ちなみに、蓮舫からの説明部分で、ヘイトスピーチや差別対策、追悼文への言及はなく、質問に対して答えるかたちで言及があった。

「ヘイトスピーチ、差別対策はどうするのか、それが7つの公約のどこにあたるのか」という質問で、これは「もっと多様で生きやすく」に入るという答えだったように思う。追悼文については「ここは改めたい」という発言があった。

あと、朝鮮学校補助金の復活に関する質問(産経)には「経緯を調べるなどして検証して決断していきたい」との回答。

マスメディアの質問に芯食ったものがほとんどなかったな。

権力を監視し、緊張感をもって為政者に迫るという報道の機能を、どんどんそぎ落として弱めてきて今に至るんだな、というのを実感した会見でもあった。

報道は権力の監視を「できるけど(忖度などなどの理由によって)しない」のではなく、「できるだけの“筋肉”がもうない」のだなと思わせる感じ

× 違ってことか
○ 違うってことか

あと「でかフォント」っておかしいね。極太のデカ文字みたいなことを言いたかったのだった

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