今読んでる吸血鬼の物語。文章がなんとなく、私が思う小説っぽくなくて、どことなくお芝居をみてる感覚に近いんだけど、とにかく、先が気になる!!という構成はすごいなぁと思うし、表現がとても面白い。ユーモアあるけど、でも、笑えないよね、それってなる事がしばしばある。
メアリー・シェリーの【フランケンシュタイン】とほぼ同時期に出版されたものらしいけど、これ読んでると、メアリーの文章すごいなとなる。語り手が読み手に話しかけてるように書いていると言う点も似通ってるけど、メアリーの文章はそれでも小説らしい感じがあって、舞台っぽさがない。語り手である話し手と同じ空間にいる感覚をメアリーの文章では感じて、それ故にフランケンシュタインの経歴を一緒に振り返り、例の存在を強く感じる。今読んでるのは、飽くまでもお芝居で、舞台と客席、スクリーン越しみたいな感覚があって、なんとなく、よそよそしい感じ。でも、気になる!ってのは感じるからやっぱりすごいんだけど。