で、私が、「OOさん、何に対して謝罪しているんですか。そこの目的語をはっきりおっしゃってください」と静かに言ったら、瞬時に口調が変わり、「私を誰だと思っている?私が謝罪しているんだ。そのまま受け取れ」と。
「いやいや、それはできません。明確に、何に対して謝っているか教えてください」
電話の向こうでイライラしているのが分かる口調で、
「いまだかつて誰も私にこんな口を利いたことはない。なんて失礼なんだ」と。
「あの、謝罪の電話をかけているのはあなたですよね」
でガチャンと電話を切られた。
あの頃の私にいまのようなネットワークや知識があれば人種差別で彼らを公の場で謝罪させることができたのに、と思う。
南アには人種差別行動をレポートする組織だってある。
あの少女にきちんと心の傷を癒すケアが行われていたことを心から願う。そして、私たち大人たちはどんな些細なことでも大きなケースでも、差別する側をそのままのさばらせてはいけないんだと強く思う。