南アの白人の女性で、主義も主張も職業もまったく違う友人がいる。彼女との共通点はお互いが経営者、ということぐらい。もっとも彼女の会社は組織ももっと大きくて、売り上げなんかは到底足元にも及ばない。扱っているプロダクトの原価が数百倍なのだから当然のこと。でも、そんな彼女は私のことを信頼してくれている。
ヨハネスの病院にいるお姉さんが肺がんのステージ4で彼女がお金に糸目をつけないで検査やら新薬やらを試している。
今朝、ちょっと時間を見つけて彼女の家に行って様子を聞いてきた。
お姉さんが医者に聞いたらしい。「治療が難しくなったら私に訪れる死ってどんな形?」と。医者は「脳溢血か心臓麻痺」と。
気丈な友人が倒れそうだった。私は傍らでハラハラと泣くだけ。声もなくただ涙が流れる。
私の涙をそっとぬぐってくれて、「うん、そうなったらね、早く安らかに逝って欲しい」と。
そのあと、私は予定していたマーケットリサーチの仕事に行ったよ。一人で車を運転してね。
なるべく痛みがとれますように。少しでも彼女の好きな果物が食べられますように。
私ができることをがんばって、また彼女のところに行ってこよう。また、一緒に泣いてこよう。
こんなことが大切なんだ、ということが身に染みる。
@minekoyoshimura わたしまでハラハラと涙が。できるだけ最後までおだやかに思い出を振り返ったりできて、痛みなくいられればいいですね。遠くから願うことしかできないけれど。