寝つきのよい私。10年くらい前までは、ベッドに入って眼をつむり、次の瞬間は朝、というシアワセな人生。
その私が深夜零時に目が覚めた。理由が分からず水を飲む。心が落ち着かない。ふと携帯を見ると米国の妹分より着信が。
20分くらい前のそのメッセージには、米国の父が危篤状態だと。
実は、その数日前、現在滞在中のローマから彼がいるパームスプリングスへ移動しようか真剣に検討していたのだ。が、そうしているうちに自分の血圧が上がってしまって、娘夫婦に移動案は断固反対されて断念していた。
妹にお祈りしているよ、とメッセージを送る。
そして彼女からの次のメッセージは彼が他界したと。
ちょうど私が理由なく深夜に目覚めた頃だった。理由はあったんだね。
もう数ヶ月間意識が戻ったり、戻らなかったりだったのに、最後に私と電話がつながった時はそれこそ昔の彼そのものだった。
上唇をちょっとあげて、
You can come if you cook!
って。
奇跡だよね。
Life is a gift
10代後半から半世紀もの長い間、米国のお父さんをしてくれたジョージ。
もう痛みもないね。先に逝ったベバリーたちと好きな赤ワインを飲んでてね。そちらに行ったら、二人の大好物のトンカツつくるからね。