34歳の誕生日。34歳ですって。大人だね。
今年の目標は自分の年齢を考えたとき年齢がもつ印象と自分自身とにギャップを感じないくらい成熟した佇まいを身に付けることです。(正直言って毎年自分の年齢にびっくりすることの連続で、そのたび未熟を痛感している。恥。)若輩のつもり、という甘えをそろそろ捨てないと。
今日は朝の中頃から一日ずっと雨が降っていて、同じく誕生日のブラームスを聴くにはお誂え向きの日和だった。ヴァイオリンソナタ一番《雨の歌》…この曲でブラームスが描く光に何度心を救われたか。この音楽に身を尽す誓いを胸に改め感謝する。
朝は雨が降る前の早い時間、家の近くの公園を犬たちと散歩した。シロツメクサが咲いて新緑まばゆい広場は保護犬あがりの犬には歩きづらいらしく、その緑の美しさに感動する飼い主をよそに、犬は退屈そうに時間を潰しているようだった。
昼下がりは雨の中テラスでコーヒーを飲む。家のテラスでコーヒーを飲む時間が大好きだ。
静かな雨音のひととき、義母に貰った花束の薔薇は瑞々しく、無上の幸福を噛み締める。
こんな暮しをこつこつと重ね、五感と心を育ててたい。善き人間になれますよう。