演奏会終わったー。今年の所感はとにかく「一歩ずつしか成長できない」に尽きる。20年目でどうして今更こんなこと感じるかというと、本当に勉強したい分野に“今”辿り着いて、初めて歓びにふるえながら勉強しているからだ。
好きなことへの学びは吸収が速く、こんなに勉強してるんだから演奏会の機会には百歩くらい進める!と確信するが、実際はたったの一歩で毎度がっかり。でも、必ず一歩は進めていたことにも、段々と気づく。
今年最後の一歩となったクリスマスの演奏会はやっと自分の“人前での演奏”を心から褒めてやることが叶うもので、舞台の上では敵のように扱っていた音楽を心から愛して歌えたことに、幸せが胸に溢れる感じをしっかりと捉えた。
演奏自体、まだ技術が足りないけど、明らかに今までとは違う。声に意志があって、身体がむりをしていなくて、アイデンティティの安定からくる軟らかさがあるのだ。ずっと長いこと、迷子の子どもがぐずるような歌声だったなと思う。今の曇りない歌声が好きだ。この声をもっと磨きたい。
写真は大切な友人からいただいたお花と。香り爽やかな花、清々しい気持ちで余韻に浸りつつ愛でています。