いわゆる「Fラン大学」にも務めていたけど、偏差値60台の大学で教えるときと、授業の目標や内容を大きく変えたことはない。変える必要がないから。教師を目指すという意味では、必要なことはどこの大学でも変わらない。学生同士のディスカッションも、似たところでつまずくし、盛り上がるときは盛り上がる。就職した学生には、楽しそうに教員をやってる人が何人もいる。
既有知識や瞬間的な暗記の力はちがうかもしれないけど、それは大学での学修の最大の決定要因にはならない。たぶんほかの教員にも、「Fラン大学」だからといって「手を抜いて」授業している人はあまりいないんじゃないかと思う。「Fラン大学」にいる学生も胸を張って学べばいいと思う。
「「Fラン大学」は、日本の宝よ。まず学生像から確認したいのだが、「Fラン大学」に入学する学生が特段頭が悪いと感じたことはない。「大学受験に興味がない」という印象。地頭は悪い奴もいるが、良い奴もいる。地頭が良いやつは経営者になって数千万稼いだり、ぽろっと一流企業や勢いのあるベンチャー企……」
https://x.com/epitajim/status/1835258791212044513
もし偏差値による授業のちがいがあるとしたら、いわゆる高偏差値の大学の方が「するどい質問」が来やすい気はする。「いまの話、……って授業でこう聞いたんですけど、同じ課題ってことでいいですか」とか、「いまの話、……って文献でこういう話を読んだんですけど、先生どう思いますか」とか。こっちをいじめようという意味じゃなくて、純粋に思考を深めるために聞いている感じ。予想外の角度からコメントを求められるので、まったくもって油断ならない。笑
こういう「点が線になりやすい」感じはあるけど、同じことはどの大学でも感じることはある。やっぱり本質的なちがいにはならない。