百科事典サイト「百度百科」から、幻術研究書『鵝幻彙編』の項の冒頭記事。
意図がわかりにくいが、要約のつもりだろう。
中國的變戲法(又稱幻術、魔術)到底起於何時,已難考證。《列子·周穆王篇》載:“周穆王時,西極之國有化人來,入水火,貫金石,反山川,移城邑;乘虛不墜,能實不礙。千變萬化,不可窮極。”唐代雜技和幻術空前繁榮,幻術節目中的“走火術”、“種瓜”、“植樹”,不但流行於本土,而且還傳入了日本。
https://baike.baidu.hk/item/鵝幻彙編/956065
『列子』周穆王篇を引用したのは、そのへんを最古の伝えと見たためか。
唐代に幻術が大流行した、そのうちでも代表的な走火術、種瓜、植樹は、日本にも伝わったとあり。幻術そのものが日本に伝わったのか、それとも幻術譚が伝わったのか。後者だろう。果心居士などもその例か。
火・水・木・金・土の五行説で「西」が「金」に対応していること
同じく「皮毛」(=革?)が「金」に対応していること
https://ja.wikipedia.org/wiki/五行思想
――五行思想 - Wikipedia
これらのことから、幻術師が西からやってくる理由を説明しているのだとしたら、五行説が信じられていた時代ならともかく、今となっては面白いものではない。
古代中国における西とは異域のこと。具体的には、ペルシャ、インド。
そちら方面から怪しげなやつがやって来た、という事実めいたところだけ見ておきたい。
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