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私はフランスで出産前の陣痛初期に助産師さんから
「くれぐれも痛みがあったら、少しでも強くなったらすぐに言ってくださいね!モニター見てるけど、それだけでは情報足りないことがありますから。特に痛みは少しでも必ず言ってください!私はアジアの女性の痛みの感覚は信じないんです。あなた達、我慢強すぎるから。もっと痛いって言ってもいいのに」
と言われました。

この助産師さんは何度も我慢強いアジア人女性に会ったことと極め付けは、ある出産が立て込んだ日に、一番最初に来たアジア人女性を診察しようとしていたら、痛いと絶叫するフランス人女性が来て件のアジア人女性が「どうぞお先に」と静かに言う。その後も痛がるアフリカ系女性も現れ、最初のアジア人女性は静かにずっと待ち…。
みんな処置が済んでやっと静かに待っていたアジア人女性を診察したら、もう赤ん坊の頭が見えていた。
…という経験をして「アジア人女性の我慢強さは私達の予想を超えてる。あんなのすごく痛かったに決まってるのに!だからアジア人女性に痛くない、って言われても私はもう信用しないんです!」ということでした。

アジア人女性、頑張り過ぎと思う。

この助産師さんに聞いた話はもう一つあって。

私に麻酔を希望するかどうか聞いた後に、助産師さんがふと思い出したらしく。(私はこの時麻酔分娩だった)

中国系カップルの奥さんが妊娠初期の診察に来た時に、いつものように麻酔の説明をして、希望するか聞き、希望するなら麻酔医と診察の予約を…などと話していたら、横から旦那さんが
「麻酔なんて要りません!痛みを経験して産んで良い母親になるんですから!」と言う。
助産師さんは驚き、怒って
「産むのはあなたの奥さんで、痛いのも奥さんなんですよ!」と言ったそうだけどこの旦那さんは
「私達の文化ではお産は痛くて当たり前なんです」と、奥さんの麻酔分娩には大反対のままだったそうだ。

それで私は分娩前に麻酔医の処置を受けてから助産師さんに
「どういう理論で分娩で痛みを経験しないといけないと言われているの?」
と質問され、困ってしまった。
「アジアでは良くある考え方なんです…」くらいしか当時は答えられなかった。
後で思い返して「中国もそうなのか!」と一人でビックリしたけれどもよく考えたら東アジアはそういう風潮が多いのでは?と思う。

もう20年以上前の話なので、フランスで最近見かける21世紀の中国系の若い男性は普通に奥さんの麻酔分娩に賛成するんじゃないかと思うけれども。

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