主体性がまるでなく好奇心にも乏しい人間なので、いわゆる旅行をしたことがほとんどなく、自分で計画して旅行したことはそれこそこれまで一度もない……(インドでさえ民族楽器の輸入をしている友人の手伝いを酔った勢いで引き受けての渡印だった)
渡航といえば出張という人生が長かったけど、そのような機会がまあまあ多かった前職を退いてからここ数年はもっぱら絵の活動での現場があるときのみどこかへ赴くというのが唯一の移動の機会になっていて引き籠り気味
案件はなんでもいいんだけど、なにか用事があってその土地へ行く必要に迫られるというのは、こういう(自分で動けない)性質の人間にとっては本当にありがたい
自分の描く絵が儚い人生を媒介する何かになってくれたらという漠然とした思いがあって(主張もあるけど)、絵を所有してくれている人の壁は自分にとってのワームホールだと勝手に決めつけ、頭の中であちこちと繋がることを楽しんできたけど、それもあながち見当違いなことではなかったのかも
来月末にはソウルに行けそう。ほんとにいいのかなと、いつもそんなことを思うけど、そこに至るまでの数カ月分のコミュニケーションとかほんと味わいでしかない
今度はどんな相手なんだろう? そういう好奇心はあるかも。人がとにかく面白いので、手土産を考えるのも楽しみ
今回の韓国の担当者の人はまだ3歳の子を抱えているようで、韓国の教育事情(けっこう大変だと聞く)についてとか、隙を見つけて話を聞いている(取材)
日本もほんと大変だから、仕事だけはガッツリ守ってとにかく良いモラトリアムを獲得する手伝いをしないと……(指標化された能力測定には価値をあまり見いだせていな)