BT 読んで思い出したこと
地元の公立中学の同級生で、その後もしばらく仲の良かった友人が数年前に40代で酒で死んだ。葬式に出たあと四半世紀ぶりくらいに会う同級生グループ6~7人と一緒にガストに行った。僕ともう一人、Yという男を除けばみんな地元から出ておらず、故人を偲ぶ話題が20年以上前から何ひとつ変わっていないことに驚かされた。
乗り継いできた車の話、酒の失敗、サッカー、そんな話が延々と続くなかYが突然、中学時代にひどいイジメを受けていたMという女子生徒の名を「さん」付けで口にして、そして今さらだけど彼女に謝りたいと言い出した。イジメの中心にいたのはその場の地元グループの面々にYを加えた数人。当時の僕自身はあの「積極的にいじめに加担しないけど、見て見ぬふりをする卑怯な傍観者」だった。
故人を偲ぶにしてもあまりにも不毛すぎる会話のなか、Yの唐突な懺悔は僕にとっては衝撃的だったが、他の面々は何を思ったのか(あるいは思わなかったのか)その話題をスルーして、またすぐ不毛な会話の世界に戻って行ってしまった。
Yと僕が特に気が合うという間柄だったことはないけど、この出来事があってYとは一度どこかで会って話を聞いてみたいという気になっている。
自分自身のことはそれはそれでいろいろあって反芻中。BTありがとう