昨年の暮れから今年のはじめ、とある出版社からの依頼を受け、過去十数年の翻訳出版契約の整理やデータ化を手伝った
日本で出版される翻訳書の大半が英語をオリジナルとするものだが、その版元は伝統的にフランス語原作の著書も数多く出版しており、他の国々の言語で書かれた原作も少なからず日本語で翻訳出版している
面白かった(というか大変だった)のは、ときどきフランス語で書かれた契約書の内容を確認しなければならなかったことだ
翻訳出版の契約書といえば(ロシアでさえ)基本は英語で、国際的な合意を形成するための文言がそこに整えられている
でもフランスの出版社の契約書だけは意地でもフランス語、みたいなケースが多かった
フランスだけが例外かといえばそうではない。もう一つの例外が日本です
ただし日本の場合、日本語の契約書を維持でも用いるのはアジア諸国との契約に際してのみで、欧米(ざっくり)との契約に対しては英語の契約書を受け入れている
勿論、その出版社に対しては、アジア圏との翻訳出版契約についても英語をスタンダードにするように意見して、結局そうなる流れだと思うけど……
でもこのことからも見えてくる何かってありませんか?
今やそのフランスでさえ英語のヒップホップが主流なんだよね… 当然のことだけど
目的と手段…