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『華氏451度』(レイ・ブラッドベリ)

家が燃えなくなった未来でのファイアマンの仕事は本を焼くこと。諸悪の根源は本。
本は少数派に不安を与えて、多数派の楽しい日々を脅かす。
"いかにも聖人ぶったえげつない連中には、人に罪悪感を抱かせるという才能があるんだ。"(p192)

新聞は見出ししか読まない、動画は早回し、外国語や哲学なんて無駄、そんな世の中を1950年代の近未来小説は見事に予測してます。

どんなに本を焼き尽くしても"頭の中に図書館をもつ人"(p255)はどこかで生きている。

読後感が若い頃に読んだ『デミアン』(ヘッセ)になんだか似ていました。

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