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今日は認知科学の領域から美学を取り込んで、意識や知覚とはどういうものかを考えようとする論文 Ansorge らの『Art and Perception: Using Empirical Aesthetics in Research on Consciousness (2022)』を読み進めた。
ここでの「芸術」という言葉のスコープについて、「それが芸術かそうでないかについて一般的な社会的合意が概ね取れている、文化的に派生した人工物」という説明をしていた。
それと並行して G.Minissale の『現代アートの心理学 (2013)』も読んでいるんだけど、こっちでは「芸術に関する心理学の研究の多くは、現代芸術の大部分、特にコンセプチュアルアートやアンチフォーマリズム、レディメイドを無視している」という批判が書かれている。
でも研究対象としてある程度扱いやすいものとするなら前者のように社会的合意みたいな既存の枠に頼ってスコープを制限したほうが適しているだろうし、自ら「芸術」の枠に挑戦している前衛芸術が研究でなかなか扱えないのも仕方ないよな…2022年の論文だってそうなんだもの…

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