藝大で助川舞さんの作品を鑑賞してきました。タイトル控えるのを忘れてしまったのですが、とてもよかったです。
指定された空間に片手を置いて、じっとしていると飛行機に乗っているようなノイズが聴こえてくる。輸送されているような音、不快な音ではなく、いつまでも放心して耳を傾けていられそうな音でした。(展示室内に他の人の作品もあるので、完全に没頭できるわけではありませんが)
自分の手を見つめて、とキャプションにはありますが、見ることよりも、自分の体の一部を作品に預けている、という感覚を自覚させられることが重要な気がします。
思えば飛行機に乗ったり、あたらしい場所に行ったり、何かを得るためにひとはある程度自分を投げ出します。作品に対して、よし何か見せてもらおう:聴かせてもらおうじゃないか、という態度を控えさせ、作品に差し出している自分自身があり、作品がそれを別の時空から優しく戻してくれる鑑賞体験でした。
@maisukegawa こちらこそです。個人的にとても好きな作品のあり方でした。またどこかでお会いしましょうー