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いわゆる社会的な芸術作品にある、作者が見ているもの・問題視しているものに、鑑賞者も向かせようとする作品が苦手だ。そこには、啓蒙する作者とそれに追随する鑑賞者、という無意識の主従関係が内包されているから。

それを嫌だと思うのは、実際に私自身が、作品がスポットをあてている物事について知らない側なので、それを咎められているように感じるからかもしれない。
それでも知らない側に何かを知ってほしいなら、言葉を尽くすか、せっかく芸術でやっているのなら作品をある視点に誘導しようとする記号で固めないで、当事者の生き様を生々しくも美しく追体験させてほしいと思う。

「美しく」という言葉は解釈が揺れそうな言葉だったので補足しておくと、一般的に「きれい」とは対極にあるようなものをそうでなく取り繕ったり演技したりしてほしいという意味ではなくて、たとえ醜いまま・汚らわしいまま・無秩序なままでもウッと魅力に思えてしまう瞬間が人にはあると思うから、それをそのまま表現してほしいという意味です。

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