見た展示は「ホー・ツーニェン:エージェントのA」
ホー・ツーニェンは映像表現が主体のシンガポールの現代美術作家で、パッと見、CGで作った省エネ系アニメ的ビジュアルを多用してキッチュでポップな感じがするのだが、音響も映像もテンポやリズム感がいいのか異様に気持ちいいというかついつい見入ってしまう上に、東南アジアの歴史をはじめ色んなリサーチをポリフォニックに重ねる作風で、ものすごく好みな作家だった。東南アジアの近現代史をテーマにすれば当然日本も避けては通れないので日本関係の表象もあちこちに顔を出し、「ヴォイス・オブ・ヴォイド:虚無の声」という作品は全編が京都学派テーマで、多様な立場を含みつつもアジアに対してある方向性を共有している…的なところが提示されていて興味深かった。
とにかく映像作品の量が膨大で1回では見きれなかったので、次回半額クーポンをゲットして再挑戦する予定。