紅い牙シリーズの電子が安くなってたのを購入
紙持ってるけど多分十数年くらい前に一冊欠けてたのに気づいて以来読んでなかったのでかなり久しぶりに読んだ。
ブルソネ10巻くらいまでは当時かなり絵を真似っ子したので、コマ割りから何からよく記憶してて、我ながら若さの集中力すごいなと感心してしまった。
ただ、よく女の子が脱がされるわ触られるわで、当時でも男性作家の趣味出てるねえと思ってましたが、今はもうさすがに昭和セクシズム濃ゆ!てなっちゃった。
エログロ部分というより、主人公世代の親世代もたくさん活躍する作品なだけに、そのへんの描写が、当時でも女性作家だったら描かんだろ、てくらい昭和時代ドラマ風。妻が敬語で夫が家父長~てノリ。妻は常にエプロンつけてる😂 当時の柴田先生よりも年上世代を描いてたわけだから、まあしょうがないのかも?
桐生は榛原の覚悟とか気骨を褒めてたけど、さすがに自分が榛原の年頃になった今読むと、Kの遺志継ぐのに娘も巻き込むの、妻にも相談せず決めちゃってるのどうなん?てならざるをえず。妻意思決定に参加してないよどう見ても。
それにつけても、やっぱりラストは、なんというか。桐生とワタルとユリはああならなくていいだろ???他も死にすぎだろ????つかあっけなさすぎでは??と思うけど、そこはまああの頃は登場人物全滅の作品ゴロゴロしてたので、まあそこは…
今読むと理屈ではそう畳むのは分かるし思ったよりちゃんと筋は通ってるとは思ったんだけども。
ただまあ、なんとうか、やっぱり~~~~~やっぱり私は、色恋関係は最初にご用意されたゴールに向かって欲しい人なんだよな~~~~!!!!最初に提示された相思相愛(相思相愛未満含む)の二人がいたら、その二人が何らかの形で結ばれるゴールへの道程を見ようとするから、別のゴールがご用意されてソチラ選択しました、てのは「いやいやいや、線路切り替えすんなや!」てなっちゃう。朴念仁だから恋愛の機微が云々は面倒くさくて真面目に追えないせいなんだけど
いや、筋は通ってるしあの結末へのご用意も事前にされてましたよ、バードとランが再会してからのすれ違い感も描写されてたし、バードの親父さんの話もさあ。いや全然あれは当時も共感できなかったけど。
バードが恋愛感情としてソネット選んだっていうよりかは、どうせバッテリー貰ったって先が短いわけで、じゃあせめて同じ境遇のソネットの心を救おう、的な気持ちだよね?でもあの結果はつまりソネットの気持ちに応えてることになるわけじゃん
だってあれ、ランが制御できるようになったのバード見届けてなくない?ええんかそこで死んで。自分がやらないと、てのはどうなってたんだ?結局のところ、ランのその後 < ソネットの救済になっちゃったのよね?(てツッコミに備えるためにイワンに「あとよろ」してたのかもだけどさあ!)
奈留のビッグ・ラブの方が最強で、「俺が殺してやらんと」と思い詰めてたバードがお役御免になったのはまあいいけど、せめてそこを見届けてからにしない?てやっぱし今でも思うな~~~
バードはもう先が短いのは既定路線なのはわかってるから、超長寿だろうランが超古代の血を制御できるようになって、それを見届けたバードが生身だった頃の自分の気持ちに還って、残り僅かな数分の時間をランに看取られるエンド、て流れを信じて読んでたんだけど、結局、サイボーグとESPじゃなく、サイボーグはサイボーグ同士でどうぞ~て結末に見えちゃうじゃん。同族は同族同士、みたいな。
その辺がな~~~???境遇近くて共感がある者同士で…て結論がどうも。